先日、当院で帝王切開がありました。
2歳になるミニチュア・ダックスのお母さんで、ほぼ予定日通りでしたが「今朝、破水があったままずっと出産の兆候がない」とのことでした。
陰部(膣)からは暗緑色のおりものがでてきており、これは胎盤剥離を示唆する所見で、そのままにしておくと母子ともに危険です。超音波検査でも、2匹いる赤ちゃんのうち1匹の心臓の拍動が弱くなってきており、これ以上は待てないということで手術になりました。
幸い、手術は無事に終わり、2匹の赤ちゃんも元気に産声をあげてくれました!お母さんも本当に頑張ってくれました!!
帝王切開のときは、お母さんも赤ちゃんたちも手術や麻酔を乗り切ってもらわないといけないので、特に気を遣う手術の1つです。それでも、手術が無事に終わったときは家族が増えた分、喜びも2倍ですし、やりがいのある仕事だと思います。赤ちゃんを見て喜ぶ飼い主さんの表情を見ると、とても嬉しいです。
手術から10日経って、飼い主さんからメールをいただきました。赤ちゃんたちも元気に成長している様子で、お母さんもしっかり母親として頑張ってくれているようです。よく見ると赤ちゃんが増えていますが、他の子が産んだ赤ちゃんの面倒も看てくれているそうです。母性本能の強い、優しい子ですね!
赤ちゃんたちがこれからも元気に育ってくれるよう、スタッフ一同願っています☆