近年、日本では平成7年の阪神・淡路大震災、平成16年の新潟県中越大震災、そして昨年の東日本大震災と想像をはるかに超える大地震が発生しています。福岡でも平成17年に福岡県西方沖地震があり、大きな被害をもたらしました。こういった災害発生時に人命を最優先して救助することは当然のことですが、自分たちでは身を守れない動物たちの生命もないがしろにされてはいけません。

こうしたことから、福岡県獣医師会でも「緊急災害時における動物救護のガイドライン」を作成し、災害時には獣医師会が行政機関や関係団体と協力して取り組めるよう、災害時動物救護対策委員会を中心に体制作りに取り組んでいます。
昨日（12日）は筑紫地区（春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、筑紫郡那珂川町）の獣医師会の先生たちが集まり、その内容に関する説明会が行われました。こうした準備を進めていくことはとても大切なことですし、また、机上の話に終わるのではなくいつでもそういったシステムが機能するようにしておくことが重要だという話がありました。災害が突然起こることを考えると本当にその通りだと思います。

こうした取り組みの一環として、今月28日（日）に平成24年度福岡県原子力防災訓練が春日市立白水小学校で行われます。今回、僕も獣医師として参加することになったので、体験したことをまたみなさんにご報告しようと思います。

つきましては、10月28日（日）は臨時休診とさせていただきます。急な話でご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

緊急災害時における動物救護のガイドライン